とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

730 ボディスイングでは回らない

■ 縄の動きに集中できているか?

今回は「回しかたのこと」。

3重あやってラクだな、と思います。

サイドスイング付きの技と比べると …… です。縄の軌道やジャンプを「まっすぐ」に専念するだけでいいところが跳びやすいのです。

3重あや自体、8種類連続でできたのは先日の一度きりで、交差のズレが苦しいのは変わりありません。ただ、すこし安定したおかげか、4連や5連がこれまでより増えてくると、他の技に比べて「回し心地」がスムーズに感じるんですよね。いくつもの輪をきれいにくぐり抜けるような感覚です。


サイドスイングと何が違うんでしょうね。

僕の場合、横に振られすぎるから、余計に違いを感じるのかもしれません。本来振るべきは縄なのに、腕どころか、体まで振られている。そうなると、サイドスイングをした次の動き(技名だと[S~~]と続く部分)で体の揺り戻しが起こって、縄よりも体の制御に意識が行ってしまいます。

イラスト:1.サイドスイングするところと 2.跳びながら回すところ。1は「体や腕に意識が行きすぎて」と書かれた下に体や腕を大きく左横に回している男の子。2は「縄をとらえられていない」と書かれた下に、体や腕だけ強調されて?マークを浮かべながら跳ぶ子。回っている縄は文字のところで消えている。

ボディスイングでは回らない

縄の動きに集中できてないわけです。特に、縄を振ってから、次のフォームに入るまでの段階で縄の動きに空白ができるイメージです。サイドスイングに限らず、「何か回しきれないな……」と感じるときは手が止まっていることが多いのですが、手以外のところに意識が行っているのが原因なのでしょう。

3重あやだと、縄の軌道が基本上下しかなくて、腕や体の横移動がないので、まっすぐな動きに集中しやすいんですよね。


ここから見えるのは、中心を持つことかな、と思います。


この話で、交差がズレやすい対策を考えました。いったん普通のオープンスタンスに体を合わせてから交差を作ると、変にズレるのを抑えられる ―― というのが今の調整方法です。

これは、中心や中央に合わせている、と言いかえられます。

サイドスイングするときも、中心を意識して、なるべく腕や体で持っていかないように気をつける。そのうえで、あくまでも回すのは縄だと意識して、手やグリップの先にある縄まで動きを届ける。回しかたのコツかどうかはともかく、体で振りすぎないための意識づけにはなりそうです。

ジャンプもそう。上下でない動きは、どうしてもジャンプのジャマになります。サイドスイングとジャンプのタイミング合わせは、考えれば考えるほど混迷してきますよね。横へのブレを抑えるだけでも、余計な動きをなくして、跳ぶことに集中しやすくなると思います。


以前、似た話を書きました。


文中でふれた、横に揺れながら自転車を走らせる人もそうだと思うんですが、体を揺らすって、それ自体は気持ちいい行為でもあります。ウェーブ感やグルーブ感と呼ばれる感覚に近いでしょうか。

ただ、その感覚にこだわる姿は、じっとしていられないとも言えます。今回の話なら、サイドスイングにつられて体を振ることに頭が行って、体の中心を保(たも)てない状態です。縄の動きに意識が行かないところまで考えると、やはり、複数の動作をコントロールしきれていない。自分のスイングを思いかえしても、そんなバラつきが浮かびます。

体はともかく「最後は縄」だとすると、サイドスイング前から「まず縄」をとらえるのも大切かもしれませんね。サイドスイング前は、まだ体が振られていない状態ですから。