とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

748 ぴょんとステップ

■ ちょっと似ている強弱のリズム

今回は「ステップのこと」。

ぴょんぴょんとびの話を受けて。

1回旋2跳躍って、難しさも持ってると思うのです。基本的に回すのと跳ぶのとが1:1のバランスにあるなわとびで、ジャンプだけ倍速になってるわけです。回す手がつられてしまいそう。実際、逆パターン(?)の2回旋1跳躍 ―― つまりは2重とびで、手を回す勢いにつられて足を地面に打ちつけてしまう子をたまに見ます。

ぴょんぴょんとびは幼い跳びかたに見えて、ゆっくり回す縄にジャンプ2回のリズムを合わせてるところが、褒(ほ)めていいポイントなのかもしれません。


さて、上手な人でも1回旋2跳躍をします。

いわゆるステップ系の技です。2跳躍というよりは、1回旋のあいだに足で2拍リズムを刻む動きですね。なわとびでフリースタイル演技に取りいれる人、ダンス色が強いダブルダッチでステップを披露するジャンパー。単縄を始めた10年前でも記憶にあります。

最近は、いろんなステップを動画で見せる人も増えました。パフォーマンス系のイベントが増えて、競技とは別の見せ場としてガンガン使われてます。

 



中学生くらいのときに、ご家族やなわとび友だちといっしょに練習した子だと思います。だいぶ時間も過ぎて、今はステップを始め有名になってるみたいですね。(イベント当時から繰り返し見てます)

同じイベントでこれも何度も見てるパフォーマンスがあって、

 



クロバットや立体的な見せかたで動きが多彩で、いろんなステップも刻まれてます。ひとまずわかりやすそうだったのが、 1:30 あたりのクロスフット系のステップ。


なかなかできなかったんです……。

1回旋3跳躍(3ステップ)にあたるんでしょうか。1回回すあいだに3ステップならいけると思ったんですが、ただのかけ足とはわけが違う。最初は3ステップが間にあいませんでした。というより、足の動きを力みすぎて、縄がつられて速く回ってしまう。

なんとか「間にあう」ところまでいけたのは、最初の踏みこみを意識できたからですね。

イラスト:上でふれたステップを3つのシーンに分けて三角形に配置した絵。上、左下、右下、上の順に矢印でつながっている。上:男の子がぴょんと軽くジャンプしている。 左下:「1」と強調された着地ですこし足を開いたところ。 右下:「2、3」と軽やかに足を交差させてから開いている。そしてまた上のジャンプへ。

着地が自分のアクセント

着地が1ステップ目。そこにアクセントを置くと、つなげやすいと思いました。そこからは、右足優位になってクロスの切り替えができなかったり、縄がけっこうふにゃったりで、苦戦してますが……。

ぴょんぴょんとびからこれを思いだしたのは、着地が基点になってるところが似ているからです。ぴょんぴょんとびの場合、縄を跳びこす1回目の「ぴょん」が基点で、縄を待ちながら空(から)ジャンプしてる2回目の「ぴょん」でリズムをとっています。

上のステップの場合、着地から1ステップ目を基点にして、[オープン → クロス → オープン]の流れがあります。どちらも「強弱、強弱」のリズム感があって、この感覚、近いなと。


そこからの展開はちょっと変わるのかな?

ぴょんぴょんとびは基点となる着地から回すほうへ意識を切り替えないと、縄はゆっくり回るばかりで次のジャンプまで間(ま)ができます。だからもう1回ジャンプしないと間がもたない。どこまで1回旋1跳躍への上達を望むかしだいですが、着地を基点(起点とも言える)にして縄を大きく強めるのも、次への「ステップ」でしょう。