とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

750 ひざ曲げジャンプはつられやすい?

■ ひざからつられる縄の先

今回は「反射のこと」。

不思議と引っかかる子がいます。

不思議と、と言うのは、2重とびを順調に跳べているのに、なぜか3~4回目で引っかかるのです。跳びかたを見てると10回は超えられそうで、まだ引っかかるようなタイミングじゃないでしょ、と思わず言いたくなるような唐突感。

なぜかそれを繰り返してしまうのです。


 ―― ひざにつられている?

何度か見ているうちに、そんなことを思いました。引っかかるときは、だいたい足の甲のあたりに縄が当たる様子。縄や腕を引っぱりぎみのときに起こりやすい引っかかりかたです。合わせて目についたのが、ジャンプするときにひざをけっこう曲げていること。

ジャンプでひざを曲げるのにつられて、手を引いているのではないか?

上で「10回は超えられそう」と書いたのは、跳ぶときのひざの曲げぐあいを見てのことです。20回、30回と跳べるほどの余裕はありません。かといってしゃがみ着地になるわけでもない。僕が見てきた印象だと、そういう子は10回が山場です。

それほど、ひざの動きの大きさが目につきました。

慣れていないから、ひざの動きでタイミングをとっているとも言えそう。となると、後ろに跳ねる足の動きに意識を持っていかれやすいわけです。もし手がそれにつられてしまったら ―― 後ろに引っぱってしまうのではないでしょうか。

「ひざからつられる流れ」と書かれた、跳んでる様子。「ひざを曲げるのに意識がいく」 → 「手を引いてしまう」 → 「縄が足に当たる」の流れで、それぞれふきだしで表示されている。余白に、「足の下を意識して回すとよい?」と足の下へ縄を回しているイラスト。

大きい動きにはつられやすい

最近ステップのことを考えたせいもあるでしょう。


手は普通に回しながら、足主体で体を動かす跳びかたです。ステップ系の動きはどれもそうなんですが、ちょっと足に意識が行きすぎると、縄が速まったり、手まで同じ方向に動いてしまったり……。その、ままならないところが思わず手を引いてしまう状況に似ています。

ダンスのステップだと、手や足を開く・閉じる動作を「イン/アウト」で呼ぶみたいです。これを[ 手はイン、足はアウト → 手はアウト、足はイン → … ]で繰り返すと、すごくつられやすい。ステップの名称はよくわからないんですけど、1秒で1拍(60 BPM)ならなんとかなっても、120 BPM になるともうダメ。これでもかというくらい手か足につられて、いつのまにか手と足が同じ向きに動くのです。

エクササイズみたいにこんなこともちょっとずつやってるので、「つられる感覚」がよくわかるのです。


なわとびでも、「オープン/クロス」の関係があります。

あやとびしながら足の開閉は逆にする跳びかたがあります。こちらは案外つられづらい。この差は何かと思うんですが、縄が仲立ちしてくれているのかもしれません。

[ オープンで回す → 縄が回ってくる → 輪に合わせて足をクロスする ]

手と足を逆に! と意識するより、縄の動きが入ることで、全体の流れができるんですよね。

ひざにつられる(ように見えた)子には、「ちゃんと足の下へ回すといいと思うよ」と伝えました。つられてるのが事実かどうかより、引っかからないように回す意識をはさんだほうがいいと思ったからです。