とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

756 きしむ体で交差の復習

■ 交差を通すための基本は何か?

今回は「回しかたのこと」。

最近、交差が足に当たりがちでした。

もともと左右にブレることが多くて、これが足1つ分横にそれるのもあって、10年続けてただのはやぶさですら引っかかることがあります。寒い時期でもあったので、特に3重あやなんかは、速い動きの中で体のクセを調整できないのかな、と思ってました。

ところが、もっと基本的なところに原因がありました。


手が下がってないのです。

つまり縄が高い。足に当たるのは足首のあたり。クセで縄がそれるときも同じような位置だったのでカン違いしやすかったのですが、落ちついて引っかかったときの状態で手を止めてみると、縄がそれてなくても足首くらいにしか届いていないのです。

なんでかなあと考えてみたものの、理由はわかってました。

体の固さです。やっぱり、年齢が年齢になってきて、交差するだけで肩から胸にかけて体がきしむんですよね……。公園で寒風を受けやすい環境もあって、「足の下に縄を通す」ただそれだけのフォームすら取りづらくなっていました。

連続3重あやの速い動きの中で、体は反射的に動かしやすい範囲にフォームを固めて止めてしまうのでしょう。


いい状態に気づけたな、と思います。

体を動かしづらくなったのがわかっても、そんなに悲観的ではありません。理由もわからず苦しむよりずっとマシです。動かせばいいのですから。

そう考えてみると、EBも「下まで回す」ことを意識するとミスが減りました。手の前後のバランスや、斜めに入りがちな軌道もあって、これまた最近、回しきれずに片足だけ当たることが多かったのです。SEB系だと、EBを通したあとの手の移動が早すぎて引っかかるパターンもありますが、きちんと下まで回っていれば、そのぶん着実に次のフォームに移れます。

学校で子どもを見ていても、あやとびや2重とびで手が下まで動かない子は多いです。交差すること、力を入れることに意識が行きすぎて、それ以上手が動いていません。なわとびはグリップを握っているので、力むと手が上がりやすいのも理由の1つでしょう。

僕の場合、体の衰(おとろ)えから来ている動かしづらさですが、振り返れば基礎基本がそこにあります。動かすのが苦しくなってきても、気づけばまだ乗りこえられるし、楽しめそうでわくわくしますね。

イラスト:男の子が交差の回しかたを改善していく様子。左:最初は交差が足に当たっている。手やグリップがちょっと上向き。 中央:細めの線画で、跳ばずに交差したら足に当たっていることに気づいた様子。頭の上に光る豆電球。 右:手を下に向けて、今度は交差が跳べている。上と下に、十字型をモチーフにしたいろんな模様で枠線のおまけ。

立ち止まって気づいてみる

当たり前のことながら、違う要因で基礎を忘れてしまうものですね。(僕の場合、体のきしみや体のクセ)


柳(やなぎ)のようなしなりを感じました。

上にも下にも回すってそういうことです。釣り竿(つりざお)みたいなものです。なわとび台も役割が近い。人間は、そうした動きを道具を使うことで実現して、進化してきました。

道具なしでも、同じように体を動かして実現するのが運動です。困ったときには、体が動いているのか、確かめないと……。

ちなみに、昔に比べて ―― と言うと、体の固さだけでなく、縄が短くなったのも隠れた変化でしょう。次回はそのあたりを。