■ 不安定でもあえて手を離してみる
今回は「リリースのこと」。
これも、呼び名はこれでいいのかどうか。

1.跳ばずにフェイクEB(かえしとび)
2.その途中で、ハミングバードのように腕に縄をかける(ラップ)
3.背中側でグリップを離す
4.ラップを戻しながらリリース
フェイクEBからラップに入る段階(2)で、回転方向としてはインバースリリースです。なので、4で戻すときには、リリースする手の側で順回転のリリースをすることになります。最後は背面抜きリリースに近い動き。
けっこう不安定なリリースです。
背中側で手を離すからですね。もうすこし踏みこむと、リリースに入るまでのスイングが不十分というか、両手で回せていないからだと思います。リリースって、直前まで両手でバランスをとりながら、初めて片方のグリップを離すものが多いですよね。
今回の技は、3はなしで、4のようにラップを戻すときまで背中側のグリップを持っていることもできます。そのほうが(背中に手があって窮屈とはいえ)リリースに入りやすいでしょう。
それを途中で先に離してしまうのは、腕にラップしているのを使った「宙ぶらりん状態」が楽しいとでも言うのか……。リリースでもフローターでもない、体の一部で支えてはいるものの、縄の一部がフリーになった解放感に、ひと味違う魅力があるんですよね。
フック型の技だと、クロスフリーズリリースや足にかけるハリケーンリリースも似た系統だと思います。通常のリリースのような、持っているグリップから加えるアクションではなく、縄のかかっている支点からコントロールするところに別の味わいがあるのです。
もともとはグリップを持ったままでした。
ハミングバードはほとんどできないので、ジャンプを2段階にして後ろ回しにつなげたり、特に跳ばなくても方向転換や背面抜きリリースもできたり、ちょっと動きをつけるのに使いやすいムーブ。
しょっちゅうこれをやってるな …… と思いつつ、流れの良さが気持ちよくて、なかなか途中でグリップを離す発想にはつながりませんでした。フェイクEBから直接インバースリリースは、これまた連続リリースにつなげやすくてたまにやるんですが。
それを途中で離したのは ―― 単純に体に引っかけて手がすっぽぬけたからです。そしたらラップ状態で宙ぶらりんに引っかかっていて、おお、これをコントロールできたらおもしろいじゃん、と初めてヨーヨーでもさわった人みたいに不安定に手を投じたところから、こんな技をやるようになりました。