■ 体はつながっている
今回は「頭のこと」。
つながりの話で思いだした技術話です。
跳んでるとき、たまに「頭がネックだな」と思うときがありました。頭が首 ―― という謎かけではなくて、障害・問題の意味です。(本来は bottleneck だったのが略して neck にした和製英語なのだとか)
・高く跳ぼうとすると頭で止まる感じがしてジャンプが伸びない。
・着地したとき頭の重みで深く沈む気がする。
・前かがみ系の技で頭の重みでよろめいてしまう。
なわとびしてると、こんなふうに頭に振り回されるような感覚ってありませんか?
頭の重さは体重の約10%だそうです。
大人だと4~6kg程度。似た重さの例がボーリングの球だというので、そこそこの重みがありますね。上であげたネックな状況もうなずける気がします。でも、それで頭の重みをなんとかしようとしても、うまくはいきません。
頭自体は動かないからです。
実際に動かすのは、頭につながっている首でしょう。首だけ動かしても痛めやすいので、さらに肩や胸からおなかといった各場所の関節や筋肉を使って、上半身が動くことになります。そして、ジャンプも着地も、前かがみを支えるのにも、動きの連動は下半身までつながってきます。
頭のコントロールは、そこにつながる各部位のコントロールということですね。
たとえば、ジャンプが頭で抑えられているとき、背伸びをするように肩や胸から上に伸ばすと、今までより上へ突き抜けられます。首が縮こまっているとまたそこで頭が止まってしまうので、首も伸ばす感じ。あまり極端にやりすぎると、下半身がついてこなくて腰が抜けるように痛むことがあるので注意ですが……。これは、おなかのあたりで支えつつ、下半身も引きあげられれば脚まで連動させられるということでもあります。

ネタのようですが――。
頭は妖怪のように離れているわけではありません。くっついているから、体の各所からつながることができる。ろくろ首だって、長い首がやわらかそうに見えて、あれだけの長さとその先にある頭を支えているのですから、ゾウの鼻のように筋肉のかたまりなのでしょう。
その一方で器用に頭を振り回すこともできます(お目にかかったわけでありませんが)。手とグリップの関係に似ていて、離せばつながりを失うものも、握っているかぎりはつながっています。
そして、手は手首、ひじ、肩へとつながっている。グリップを握るとき、グリップもまたつながりの一部なんですよね。
頭を意識的に振り回すことはありませんが、体の中でのつながりを意識して動きを作るのは、あまり動かない頭にしても、なるべく動きを伝えたいグリップにしても同じなんじゃないかな、って思います。