とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

716 CCOを通して

■ 3重あやに見た基本

今回は「3重あやのこと」。

CCOとは、[ 交差 - 交差 - 開く ]の3重あやとびです。


オープン(開く)とクロス(交差)の組み合わせで跳ぶ3重とびは2の3乗で8種類。普通の3重とび(OOO)や交差3重とび(CCC)も含みます。

これを全種類、8連続で跳びきるのが目標なんですが、4連続くらいで止まることが多いです。中でもブレーキになるのがCCO。この跳びかた(回しかた)を整理していくうちに、基本的な技術の見直しができたので書いておこうと思います。

イラスト:ポイントを3点。ジャンプしながら交差を回す様子に添えて、「1.ジャンプを作る(体の伸びあがり)」、「2.前へ回す(頭上もよく回る)」。そして、空中で回しながら支えを作っている様子。「3.体がブレないように手を動かす(回す動きが支えになる)」

ジャンプと交差とバランス

1.まずはジャンプを作る

回すのを意識しすぎると跳べない話は何度も書きました。CCOって、個人的に3重あや系の中で一番回しづらいせいか、回すのを意識しがちでした。それで、肩が固まったまま低いジャンプになって、単発でもぎりぎりになることの多い技でした。

イラストのように、まずは伸びあがって回しはじめるだけでもジャンプ力が変わります。上の動画でふっくんがやっているように、予備跳躍で、2重とびで同じ感覚を作ってから3重あやに入ると、跳びやすいですね。

1つ注意なのは、高く跳んだぶん、体の支えが弱くなりやすいことです。低いジャンプでも、肩から腕に力を入れている場合は案外体は支えられています。ジャンプが高くしたときには、空中のバランスが必要です。

これは、次の2、3のように回すことでも支えになります。


2.交差は前へ回す

言うほど「前」ではないかもしれません。後ろに引かないための、おまじないみたいな意識です。力んで腕を体に引きつけてしまうと、体が後ろに流れて、ジャンプが弱まるからですね。それを防ぐのが1つ。

もう1つは、前を意識すると縄を振りあげやすいからです。後ろから前に縄を回すとき、頭上の縄が弱いと前までうまく回ってくれません。(だから力んで腕を引いてしまいがち)

上手な人は縄を上下に振っているように見えるとおり、頭上に縄を走らせることができれば、縄の勢いもついて、縄を回しやすくなります。あまり腕ごと前に持っていくと空中のバランスがあやしくなりますが、握りこぶし1つぶんくらい体から(前に)離すと、交差を開く[ CC → O ]の部分でひじから先が動かしやすいと思います。


3.体がブレないように手を動かす

2のような回しやすさを感じると、ジャンプ中のバランスのとりかたにもつながります。回すときにも人は体で腕の動きを支えているからです。それが体の中央に収まれば、個人的には理想的です。

回す動きは車輪のようなものでしょうか。両輪が同じ向きでブレず、それ自体が車のバランスもとっている。縄の形や重みをとらえながら手とグリップを動かすと、体の支えまで含めてまとまっていく感覚で回せるときがあります。そういうときは、苦手なCCOでも回しきりやすいですね。


CCOに限らない、基本の見直しでした。

それでも、CCOはまだ苦手です。他の3重あやと比べて、CCOだけ弱い特性があるとすれば、そもそもCOタイプのはやぶさが苦手だから、[ CC → O ]のつなぎももたつくんですよね。COOとかCOCなら、COのあとにもう1回旋あるから勢いも借りられます。

結局、「COで締める」のが苦手なのかもしれません。上の基本がいかせるのか、CCを強めれば変わるものなのか……。まだまだ課題を持って練習できそうです。