とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

239 床にキズが玉にキズ(2)

■ 人数と熱意について

今回も「練習場所のこと」。

練習場所を探して気になったことが3つ。

前回は、一番問題になる「床が傷つく」話を書きました(実際、どこまで傷つくのかはわかりませんが)。残る2つについても書きたいと思います。


2.1人では厳しい

費用、準備、環境など、1人で施設を借りると厳しい部分があります。

費用は、1人で全額払うことになります。公営施設だとそこそこ安いんですが、レンタルスタジオくらいになると、1時間1,000円を超える場所が大半です。人数がいれば、ワリカンにできるんですよね。

準備もそうです。たとえばフロアをそのまま使えないとなると、マットの用意がいります。演技練習を考えるなら、なるべく移動をしない構成にしても3m×3mはほしいです。1人でこれを準備するってたいへんそうですね……。

そして環境。もし体育館を借りられたとしても、だいたい半面単位です。広い体育館の半分を、たった1人でなわとびに使うわけです。もう半面にたくさん人がいたら目立ちますよね……。

どれも、何人かで跳べれば、かなり解消される話だと思います。


3.最後は熱意

結局根性論か!と言われそうですが、まじめな話です。

ここまで、屋内施設を借りるのにいろいろと壁があることを書いてきました。その壁を超えるには、方法がないわけではありません。

・縄が床をどれだけ傷めるかのデータをきちんと集める
・地域の全施設に問い合わせする
・許可をもらえるような言い回し、説明を作り上げる
・そもそも、フロアでなわとびしてもおかしくないくらい知名度を高める

やれることはあるのです。どこまでやるかが、熱意の表れなんですね。

実のところ、施設側からすれば、なわとびに施設を貸すのはあまりメリットがありません。傷は大丈夫かという心配(デメリット)が解消されないからです。

よほどひどく傷をつけない限り、他の人からクレームを受けるのも、修理にお金を出すのも施設側なんです。これは自分が事務職員として学校の体育館で経験したことそのままでもあります。

施設側の心配を解消させられるだけの説明や、多少傷がついてもパフォーマンスや大会で優勝するような実績を返せるなら、傷の心配を超えるメリットがあると言えます。

施設からすれば、総合的に見て、メリットがあるかどうか。そこにどこまで応(こた)えられるかが大切で、応えるだけの熱意がなければ始まりません。


なわとび競技やなわとび演技は、施設面では不利だと思います。

環境がなわとびの発展の壁になっているとも言えますね。跳びたくても跳べない、そういう環境が多いことに改めて気づきました。

撮影に使える場所がなくなったら、今やっている演技はどこに行くんだろう。

そんな気持ちにときどき揺さぶられながら、撮るだけ撮ってみたのがこのまえの演技でした。あれから演技の練習を一度もしてません。公開したから一休みという気持ちよりも、人前で見せるどころか撮影すら難しいという現状に乗ってこない気持ちのほうが大きいです……。

その代わり、せめてマットを敷けば借りられる場所で、単発の技についていろいろ試す時間を増やしたい、という気持ちが強くなっています。それで腕が上がるとは限りませんが、まずは限られた場所で何かしてみたいと思います。

イラスト:床に敷いたマットに縄を当てながら跳ぶ様子。跳んでる人は腰から下だけ映っている。

マットが救い、と思いきや……。

後日談は、 243 アウト にて。