■ 回すうまさがタイミングも作る
今回は「タイミングのこと」。
今年の1年生は上手だなあ……。
小学校で働きながらなわとびを見てきて10年以上。初めてこんなことを思った冬です。安定感がかなり違います。2重とびを跳べる子がそこらじゅうにいるほどハイレベルではないものの、前とびに苦戦する子が少ないのがよくわかります。
実は、いい縄を使っている子が多いからです。
なんでも、地元の保育園の1つが卒園祝いに縄を贈ったそうで、その保育園出身の子はみんな同じ縄を使ってます。その縄がなかなかいいのです。ちゃんとぎゅっとしまった材質で、全然よじれていない。そうでない子は、百均っぽいビニールロープやクセのついた縄を使っていて、回すだけで一苦労しています。見ていると、差は歴然です。「卒園ロープ」の子たちは縄が安定していて、回しやすさで1レベル上にいる感じ。
合わせて気づいたのが、タイミングのズレの少なさです。
だんだん跳ぶタイミングがズレる子をよく見ます。
なわとびは回ってきた縄を跳びこえるのが基本ですが、連続で前とびをしているうちに、縄が回ってこないのにもう次のジャンプをしてしまって、跳びこえるタイミングが合わなくなるケースです。
縄のことを考えず、ただぴょんぴょん跳んでしまっているんですね。この状態にある子は、「縄が来るまで待って」と伝えてもあまり通じません。縄を回せていないからです。
タイミングがズレるのは、スイングの遅れから起こっているのが多いからでしょう。
ここで最初の縄の話です。回しやすい縄を使っている子は、タイミングのズレが少ない。縄を自分の思った速さ・場所へ回せるから、ジャンプに合わせたスイングができるのです。
そうして見ると、縄のよじれている子はうまく縄が回ってくれなくて、もどかしさからジャンプしてしまっている状況も多いです。あるいは回しきることもできずにいる。

回しかたの大切さの表れですし、道具(縄)がいかに影響しているかもよくわかりますね。
逆にジャンプを合わせるパターンもあります。
いわゆるぴょんぴょんとび。1回旋2跳躍です。ゆっくり回る縄に、ジャンプ1回では待ちきれないのでもう1回跳んで合わせています。これも、1跳躍で間にあうだけの速さで回せていないから2回跳ぶしかないとも言えます。回す技術や回しやすい縄があれば、1回旋1跳躍にレベルアップできるはず。そういう意味で、スイングの大切さがわかる跳びかたなんだな、と改めて思いました。
交差やあやとびになってくると、いい縄でも回せない子が出てきます。なんとか回して1回跳んでも、次が回らないからジャンプしても縄が足の下まで回ってこない。やっぱりズレが生まれます。
2重とびや3重とびのような連続多回旋で着地がギリギリだと、逆に、回す速さがあっても次のジャンプが間にあわないことが多いですよね。ギリギリな状況が問題ではあるものの、縄の速さをゆるめる技術があれば、対応できる可能性はあります。
回すうまさがいろいろと関わってくるのがわかりますね。