今回は「間のこと」。
縄の勢いをつけるには、間(ま)が大切なのかなあと思いました。
ここでいう間というのは、たとえば2重とびで、1回跳んだら手の力をゆるめて、縄が自然に回っている状態のことです。
あんまりギュンギュン回しても、かえってタイミングをつかめないんじゃないの?
今回はそういう話です。
跳んでいるうちにタイミングがずれてくる子をよく見ます。
小さな子の前とびにしても、一番よく見る2重とびにしても、最初はいいのに2回、3回と回数が増えるにつれて手と足が合わなくなって引っかかるパターンです。
これ、たとえ回し方が強引だとしても、跳べるだけの回し方はできています。
できてないなら、1回跳ぶのがやっとのはずです。タイミングがずれても2回、3回と跳べているなら、連続して跳ぶ技術はあるわけです。なのに、動きが乱れてきてしまう……。
手と足とどっちがずれはじめるかといえば、たぶん手です。
動いているものに力を加えるのは難しいからですね。
イメージとしてはこんな感じです。ゆっくりになる瞬間があれば、そこでタイミングを合わせられるし、力をこめることもできるわけです。
そこで「間」の話につながります。
上のイラストでゆっくりになる瞬間。これがなわとびなら「間」にあたります。「間」といっても、自然な勢いはすでについているので、縄に力を加えるのはそこまで難しくありません。
縄が張って、重くなる瞬間――遠心力をとらえることになります。
勢いがつきっぱなしだと、縄をピンと張るタイミングをつかみづらいです。その結果、変なタイミングで縄を回してしまって勢いを崩してしまいます。「間」を作って、縄をピンと張るタイミングを見つけられれば、安定して勢いをつけられる、というわけです。
そのために試すとよさそうなのは、上手な人の音を聞くことでしょう。
過去に、音やかけ声でタイミングをとる話をいくつか書いてますが、「間」も同じですね。2重とびなら、「ヒュンヒュン」「ヒュンヒュン」と連続で跳んでいるあいだに、ちょっとだけ音と音のすきまみたいな休みがあるはずです。それが「間」です。
細かいことは考えず、同じようなタイミングで音が出せるように回せば、勝手に「間」は作れます。そこに合わせれば、勢いもつけられると思います。
3重とびに挑戦したい人は、跳べる人が2重とびから3重とびに入るときの「間」を聞いてみてください。きっと、2重とびよりもすこしだけ長めの「間」があると思います。もう1回旋回すために、2重とびよりも大きな「間」を作って準備することで、勢いをつけるのに成功しているのだと思います。
本当にうまい人は、技と技のあいだどころか1つの技の中で、遠心力を感じた瞬間が「間」になるレベルまで到達しているのかもしれませんね。