とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

498 結び目が伸びる

今回は「縄のこと」。

4重とびを跳べたとき、縄に結び目を作って回していました。

動画でもたまに見ます。縄が短くなるので、基本的に回しやすくなります。

ただし、引っかからなければ、という条件付きで、短くしすぎてもリスクはあります。4重とびのとき使っていた縄では、結び目3個くらいが自分の限界でした。4個までいくと、予備跳躍や、勢いのある1回旋目で足に当たりやすくて、引っかからないように気を回していると、集中しきれない問題がありました。

それで、結び目は2~3個で続けていたのですが――。


なんか縄が伸びてない?

何度も試すうちに、縄の「短さ」が感じられなくなってきました。短さがあるから回しやすいわけで、なくなったらうまくいかずに困ってしまいます。

原因は単純で、結び目が固く締(し)まっていました。

4重とびのように縄を強く回す技だと、何度となく遠心力で縄が外向きに引っぱられます。縄はグリップ(の回転子部分)で留められて引っこ抜けないようになっているので、回すたびに縄が外に伸びて、どんどん結び目が締められていたのでした。

遠心力はそれなりに大きい力です。ハンマー投げを見るとよくわかります。回す選手の肉体的な力とは別に、ハンマー自体の重みによる力が遠くへとふくれあがって、手を離すとまるでロケットのスイッチが入ったかのように宙高く遠くへと飛んでいきます。これが、たとえビニール製の縄でも、遠心力で手元の結び目がどれだけ締まることか……。

結び目が締まったぶん、縄は伸びます。結び目になっていた部分が、すこしずつ縄の長さに戻っていくようなものでしょう。結び目を作ったときに比べて、縄の短さが弱まる(?)のもムリはありません。


ただ、伸びたといっても知れてるでしょ? というのが次の話。

実際、いくら結び目がぎゅっと小さく締まっていくといっても、結んで何度か強く回した段階でそこそこの小ささまでは締まっています。そこからさらに○重とびを繰り返していっても、せいぜい影響は5mmくらい(結び目が締まる=縄が伸びる)でしょうか……。

もちろん、結び目の数が増えれば、影響は重なるわけですが、そうやって多少伸びたといっても、結び目を作って縄を短くする効果に比べれば、知れたものではないかな …… と思います。そう感じたなら、結び目を調節して、ちょうどいいと思う短さに再調整すればいいわけですからね。

むしろそこで感じるのが、まだまだ回し方が弱いな、ということ。

4重とびが跳べたのは、結び目だけでなく、ジャンプの感覚がよくなった成果もありました。すこしでも高く跳べればいいにこしたことはありませんが、あまり高さに頼りすぎると、回し方はもう十分だと慢心しかねません。

4重とびの動画を見ると、なわとびの人じゃなくても、自分なんかより速く回せています。速く回せれば、ジャンプや着地に余裕も作れます。まだ、がむしゃらなだけで、縄のとらえ方がへたなので、考えていかないと……。


それでも「短さの違い」を感じられるのは、成長かなと思います。

こういう感覚のズレを慎重にはめ合わせていくのが、考えを重ねるということです。何度か繰り返しているうちに、結び目4個の短さでもこなせるようになってきました。というか、ここまで来たら、普段の長さをもう短くしてもいいのかもしれません。

新しい縄は、結び目2個くらいの長さに合わせてスタートしました。短かったかな …… という不安を吹き飛ばすような回しやすさです。4重とびを通じて結び目を作った経験が、こんなところでも生かせました。

f:id:tobimaru-jdr:20200809225510j:plain