とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

665 背中で突きさす

■ 背中の手をまっすぐ入れるために

今回は「フォームのこと」。

昔から、背中の手がねじれぎみです。

EBの背中の手なんて、まさにそう。前方に手をひねって、グリップも前方を向いてしまうのです。

663 力みとねじれ や 664 魔眼 で、ミスを強引に修正にしてしまいがちな話を書いてみて、背中の手は、まっすぐ突きさすように入れてから回すといいのだと改めてわかりました。


ねじれるのは、回す動きが早すぎるからだと思います。

スピードの「速い」ではなく、タイミングが「早い」のです。

理想で言えば、グリップは真横に近いほうが縄が張りやすくなります。厳密に 180度がベストなのかはわかりませんが、まず形を整えてから回すのが重要。こう考えると、フォームも作れずに回す動きに入っているから、手や縄のねじれが生まれるのです。

前後交差というフォームが、上半身にねじれの流れを作ってしまいがちなのも影響しているでしょうね。その流れにつられて、手まで必要以上に動かしてしまうからねじれる。そこに、なわとび本来の「回さなきゃ」という思いが飛びこんで、ねじれたままの回旋が始まるわけです。

両手が背中に回るTSもそうで、体の内側にしぼりこむようなフォームが、手にも連動してしまう。こちらは力みがダイレクトに手とグリップに伝わりやすい(からねじれやすい)フォームだと思います。グリップが真横どころか、太鼓でもたたくように縦になってしまった経験がある人も多いんじゃないでしょうか。


それを防ぐために「突きさす」のイメージがいいかなあ、と。

イラスト:左側:体のねじれが手もねじってしまい、グリップが前を向いている。持っていかれるグリップに気づいて手を伸ばすちびキャラ。 右側:それを防ぐために、背中でまっすぐ突きさす! グリップをまっすぐ突くちびキャラ。最後に「それから回す」の書き文字。

ねじれをイメージで上回る

要するに「まっすぐ入れる」ということです。

これ、ねじれを上回るイメージの強さとしても効果があると思うんです。言葉の海から何を選びだすかの話ですね。僕の場合は「突きさす」が、思いきりのよさも合わせてしっくりきました。

EBなら、グリップを入れる「速さ」がフォームを作る「早さ」にもつながります。

そうして背中の手を整えると、前の手もブレてるように感じて、前後の手が真横に近くなっているか再確認してみたり……。後ろEBなんかも体のひねりの影響を受けやすさは同じです。こうやってフォームが整って、ようやく回しやすくなるのは、物事には準備・順番の流れがひそかに求められているのと同じですね。


ただし、TSに「突きさす」が合うかは自信がありません。

これ、体の前で考えたら交差を「突きさす」でもあるわけで、そこまでグリップを一直線にクロスしてうまくいくものなのか……。なんだか必殺技的なオーバーリアクションになって、かえってミスしやすいかも。あくまでも、グリップを真横に整えるのが目的なのを忘れてはいけません。

なわとびって、実に二刀流だと思います。