今回は「教え方のこと」。
片方のグリップを回してあげると、感覚を伝えやすいのかなと思いました。
学校で子どもとなわとびしてると、2in1することがよくあります。2人とびとして教えてあげることもあれば、こっちが跳んでると勝手に入ってきて強引に2人とびに突入することもあります(笑)。
そんな中で教え方のヒントになりそうだったのが、交互とび。
交互とびと呼ぶのかよく知りませんが、グリップを2人で1つずつ持つのは同じです。
回すタイミングがずれていると、こんなふうになります。
跳ぶだけならどちらかのタイミングに合わせれば跳べます。ただ、そういうときは、たいてい、慣れている人が相手(あまり得意じゃない人)に合わせるので、あまりいいタイミングとは言えません。
イラストのように、慣れている人は縄が前に来てから回します。こちらに合わせるように相手を導けると、立派なアドバイスになるんじゃないでしょうか。
「遠心力を~~」とか「縄の重さを~~」とか言っても、感覚的な部分もあるのでわかりづらいです。でも、このやりかたなら、相手に実感させることができます。
先に声で、タイミングのイメージを音として伝えておくと、さらに合わせやすいです。
2重とびもこれでできます。
2~3回、声で確認しておくといいです。「ヒュンヒュン」と回すタイミングを、すこし間を作りながら、声に出して2人で確認。2~3回というのは、1回だけだと次のタイミングがわからないからです(まず1回に挑戦、なら話は別ですが)。
感覚をマネしろと言っても難しいですが、これなら感覚を共有できます。
縄の動きを実感できると、回しやすさも変わってくるんじゃないでしょうか。回しやすくなれば、ジャンプももうすこし余裕を持って跳べます。2重とびってこんなにリラックスしてできるんだ、とわかるところまでつながるといいですね。
そういえば以前、縄仲間で練習したとき、リリースで同じことをしてもらいました。
きれいにグリップが戻ってこないので、縄がきれいに回っているかどうかを確かめるために、片方のグリップ(本来リリースしているグリップ)を持ってもらった状態で、リリースの動きをしてみたんです。
本来空中にあるのを持って支えてもらうようなものなので、その状態なら、まだ縄はきれいに回りました。当たり前ですが……。
感覚の共有とはすこし違うものの、片方のグリップをだれかに持ってもらうことで何かヒントにつながる気がしています。