とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

503 TSを縦に伸ばす

今回は「TSのこと」。

きっかけは後ろSTSOOでした。

旧ルールのレベル6で初めて跳べたのがこれで、今でもそんなに跳べるわけではありません。だいたい、TSか、そのあとのOで足の裏に当たって跳べません。着地がまにあわないのではなく、途中で引っかかるので跳べないのです。

縄の位置を考えると、縄が高すぎるから足に当たっている状況が浮かびます。でも、縄を低くしようとTSの位置自体を下げると、力が入りにくい。交差を(しかも背中で)下げようとすると、腕が伸びてしまうからですね。

そのへんで行きづまって、レベル6(当時)が1つでも跳べた満足感のほうが大きくて、あまり挑戦もしないままでした。


ところが、最近、後ろTS系が入ったフリーをいくつか見ているうちに気づきました。

TSで手が上を向いている。

一瞬と言えば一瞬です。初めて気づいた話ではなく、以前も気にはなったのですが、「よくこんなに手を動かせるものだなあ……」と単純に感心していただけでした。

でも、今回は違いました。4重とびが跳べたあたりから、「縄を張らせる感覚」のようなものが自分の中ですこしイメージできるようになっていて、動画のほとんど一瞬の手と縄の動きを想像できたのです。

手・グリップが上を向くことで、縄もより高くまで回っている。これが何につながるか? 軌道が大きくなるのです。

イメージは、そのあと実際に跳んでみて、後ろSTSOOが通ったことで確信に変わりました。

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縦に大きく軌道を作れていたかどうかで、成功・失敗が分かれたのではないかと思います。軌道が小さいから、足の下まで縄を回せずに、いつも途中で引っかかっていたのではないか ―― という推測は、そこそこ的を射ているような気がします。


この推測が正しいとして話を進めると、ポイントはTSよりも前かもしれません。

つまりサイドスイングの段階です。その時点で縄が縦に伸びている(=軌道が縦に大きくなっている)必要があると思います。そうでないと、まずTSに入る段階で足に当たります。

これが重要で、「TSで手を上に向ける」には、TSが通ることが前提なのです。そうしたら、今度は同じ縦でも上方向に縄を伸ばせます。この勢いが、次にOに入るときにも縄を足の下まで連れてきてくれる感覚でした。

これで、今まで引っかかっていたTSの入り、Oの入り、両方を突破した感じです。

実のところ、足を縮めて、足の下の空間を作れば(つまりフォームで調整すれば)縄は通るのかもしれませんが、背中が丸まってTSの交差が押されるせいか、うまくできません……。TSの位置しだいでなんとかなるのか。そのへんは経験不足です。


結局のところ、またも回し方の問題でした。

最近、4重とびで縄の短さに慣れて、通常の練習も縄を短くして跳んでいますが、後ろSTSOOは回しやすいのに足に当たってばかりで、短い縄ではこの技は難しいかと思っていました。軌道の形を変えることができたのは、やはり縄の張りの作り方 = 回し方にポイントがあったように思います。

TSを回せる人は手も動くんだな、ではなく、手が動くからTSを回せる、だったのかもしれません。