とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

324 回転とびがルールを変えた

今回は「回転とびのこと」。

学校の1年が終わります。

今年度も、仕事のかたわら、子どもとなわとびをする時間がときどきありました。ただ、今年限りだったものもあります。

それがクラブ。高学年の授業の1時間でしたが、英語活動が本格的に入ってくる中で授業時間数が足りなくなり、4月からはもうクラブの時間はありません。僕がこの学校に来て、作ってもらったなわとびクラブも、今年が最後でした。

いろいろ技を教えましたが、この冬、子どものなわとびに1つの変化がありました。


それは、なわとび台で回転とびをする子が増えたことです。

これまでは、クラブでやった子を見て、アームラップやクロスフリーズが広まった程度でしたが、今年は回転とびを覚えた子が休み時間になわとび台の上でも回転とびをしていました。で、それを見た3年生の子とかがマネをしはじめたという……。

その様子を見ていて、なにげにすごいことだと思いました。

何がすごいって、「なわとび台の上で跳び方を変化させる」なんて今までなかったことなんです。

なわとびカードに代表されるように、小学校のなわとびは回数を追うのが大半です。なわとび台も、ジャンプ力が上がるのが違うだけで、地面よりも跳べる環境で2重とびやはやぶさを繰り返して、回数を追うのは同じ。


それが回転とびで変わりました。

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2重とびをしていた子が、勢いを落として普通の前とびをする。なんで、と思ったら、そこで回転して後ろとびになって、今度は後ろはやぶさを跳びはじめる――。

そんな器用なことまでクラブで教えてません(笑)。その子は、もともと後ろ系が得意な子だったので、そういう切り返しで得意な後ろ回しに持っていけるのが楽しいというのもあったのでしょう。


なわとび台のルール的にもおもしろい話です。

「引っかかったら交替」。これがなわとび台のルールです。別に学校として決めているわけではなく、なんとなくみんなそのルールで跳んでるわけですが、回転とびを入れても、別にルール上問題はないんですよね。引っかかってないんですから。

引っかからなければ、いろんな跳び方をしていいんだ。

こんなことに気づいた子もいたかもしれません。上手な子が、いわゆるイナズマ(2重とび、はやぶさ、交差2重を順番に跳ぶ)を跳んでいたことはありますが、そこまでできる子はごく少数です。回転とびなら、もうすこしいろんな子が跳べます。

後ろから前への切り返しでほとんどの子が困って、今年は今までで一番、後ろから前の回転とびを教えた年だと思います(笑)。

学校に、今までなかったなわとびの風を、吹かせられた年でした。