とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

396 横のバランス、縦の体幹

今回は「縄の張りのこと」。

このあいだ、不思議な経験をしました。

子どもと縄を交換して跳んだとき、明らかに短いはずなのに、跳びやすかったのです。SEBOOでも、そこそこラクに跳べました。ところが、自分の縄に戻したら今ひとつ感触が良くない……。

縄の張りが違うのです。

ここ、回すときに重要な部分の1つです。何が違ったのでしょうか?


大きかったのは、縄の短さです。

自分の縄で感触が良くなかったときは、「縄が余った」と言い換えていい状態でした。回すときに、縄にふにゃっとした部分ができると、そこは縄が張っているとは言えません。

一方、子どもの縄は短くて、縄が余る余地がありませんでした。

短すぎれば引っかかりやすくなるので、良し悪しはありますが、短ければ縄が張りやすいのはポイントだと思います。この点は、このあとの話でも基本になります。

ちなみに、安っぽく見えてわりと重みもある縄でした。これがいわゆる「100均レベル」の縄だと、いくら短くても、意識して(つまり腕を強く振るとかして)回さないと縄は張りません。実際、そういう縄を使っている子と縄を交換すると、一跳瞭然です。


では、自分の縄も短くすればいいのか?

たしかに縄は張るかもしれません。でも、その前に考えておくことがあります。

それは腕の開き。腕をある程度開けば縄は横に広がって張ります。横に広がれば、縦に「短くなる」のです。だから縄が張ります。短くなれば余計な動きも取れず、回し方で縄が余ることもありません。

ここで気をつけたいのが手の角度です。392 グリップを真横に でふれたように、縄の張りは、基本的に真横に広がった縄から作られます。左右にゆがんでいたり、手が上を向いていると、そのぶん、縄にたるみができてしまいます。

EBとかTSのように、背面に手があるときに見落としやすく、映像、鏡、影などで確認すると、自分で思っていたよりも手の角度がゆがんでいることがあります。そのゆがみは、縄の張りに無関係でしょうか?


さらに、張った縄には、その状態を維持したまま回す必要があります。

腕を開いて縄を張るのが横のバランスなら、今度は縦方向の話。特に多回旋で、縄を張るのに求められているのは体幹だと思います。

力(腕を強く振る)のも必要ですが、それを支えるものがなければフォームは崩れます。それは縄に伝わり、やはりそこでたるみにつながる。ここを考えると、体幹をたもつことが、縄の張りをたもつことでもあると言えるのではないでしょうか。

順番としては、横のバランスがあってから、縦の勢いをつけることができると思います。勢いをつけてからバランスを調整しているとも思えますが、その勢いは、基本的なバランスなしではつかないものだと思います。

つまり、勢いの前に、型。

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よくよく見ると当たり前?

では、その当たり前があなたにできていますか? そう問われて、自分はどう答えられるのか。直せるところがあるなら、きっと、縄の張りはより良くなるはずです。