とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

410 SOOTSと「速さ」

■ 速さを合わせてみる

今回は「SOOTSのこと」。

SOOTSはTSも同じ速さで入れる。

友だちに教えてもらった記憶があります。多くの人が一度は行きづまるポイントだとも聞いた覚えがあります。(これはすこし記憶があやしいですが……)

ここしばらくSOOTSを練習してみて、つまずいたポイントも、行きついた答えもこのとおりでした。


裏を返せば、跳べない場合はTSに入るのが遅いということです。

イラスト:横から見た簡略した人の絵。「SOOが通ったら…」から2パターンに分かれる。 1.「タイミングがわからない」と「遅れてTS」のフォームになり、「回しきれない」。 2.「すぐにTS」に入ると「OOと同じ勢いで回せる」ので「回しきれる」。

やっぱり、TSは足の下を通しながら

 

TSを回すのにもタイミングがあって、縄が回ってから(足の下を通ったあと)だと、TSを回しきれないのだと思います。

回せるときは、2回目のOを回したときにはもうTSに移っています。2回目のOを回したら、足の下を通る縄といっしょにTSを作る感じ。

OOが足の下を通ったから次はTS …… では遅いのです。なんだか、感覚的にはTSに入るのが早すぎる気もしますが、それくらい早くTSに移らないと間に合いません。

遅れてTSに入っても跳べるという人は、よほど滞空時間が長いか、TSを背中からでもコントロールして素早く回せてしまう人でしょう。

同じようなレベルの技で、SOOCLとSOOASがあります。この2つはかがむフォームに入らないといけません。「かがみながら縄も回す=縄を回すタイミングが自然に作られる」ので、SOOTSほどタイミングに迷うことはないのかもしれません。


こうしたポイントに、多回旋技の1つの教訓があると思います。

難しい技でも、回す速さは変えないのが基本。

最初に書いた「TSも同じ速さで」をもっと大原則っぽく言ったような言葉です。

たとえばSOOCでも、OからCに移る動作が入っています。単なる交差といえど、もたつけば、やっぱり縄の通りが危うくなります。SOOOとかSCCCならできるのに …… という人は、SOOCも、ちょっと早いかなくらいで最後のCに入るようにするといいのかもしれません。

つまり、いかに技の切り替えを縄に合わせるのか、そうして縮めた時間で、多回旋を構成する技の速さをいかに均一化するか、その結果が技全体の速さ=回しきれる速さへの到達につながることになります。

もちろん、これが唯一無二の技術ではなくて、SトードOO(TJ4重)だと、トードは確実に通すようにすこしだけスピードを緩め、OOで一気にスピードを上げて回しきる、というやりかたもあるでしょう。回しやすいOOが締めに来る構成だからです。

なお、そもそもの縄の速さが遅い人は、回す速さがそろったところで、縄が遅いために着地までに回しきれないことも多々あります。

それでも、速さがそろえば、いったんは技として安定したとも言えます。やみくもに回す速さを求めるより、遅くても速さが安定したところで、速さの追求に移るほうが良さそう。そうすれば、いくらか期待感を持てるのではないでしょうか。