今回は「回しかたのこと」。
―― 頂点で跳ね返るくらい回すのもありだ。
最近、4重とびが跳べるときは、縄を上にけっこう強く回しています。もともと、初めて跳べたころに、肩から上を持ちあげる感覚でジャンプすると縄も上に持ちあげられる状態でしたが、それがさらに強くなった感じ。
ベストだとは思えませんが、メリットが2つあって、
・勢いをとらえるタイミングをつかみやすい
・足の前まで速く回ってきてくれる
ここが、4重とびのように早く回す技でうまくハマります。
まず、「タイミングをつかみやすい」から。
いったん頭上で縄が跳ね返るくらいに回すと、跳ね返った瞬間が力を入れるタイミングになるように感じました。
速く回したいとき、どこで力を入れるかがずっと課題です。頭上の場合、あまり真上で力をこめると、前回書いた「回すというより引き落とすような動き」になってしまう。なので、顔の斜め上くらいまで縄が来たところで力を入れたほうがよさそう。
でも、回っている縄に勢いを加えるって、難しいんですよね。タイミングや力かげんを間違えば、縄の軌道がゆがんだり横にブレたりしてしまいます。そんなとき、イラストのように握る手の力をわずかに抜いて、縄が自然に引っぱられてタイミングを作ってくれれば、合わせるのがラクです。
上で跳ね返ると言っても、真上だと垂直に戻ってきてしまいます。すこし手を前に出していれば、「へ」の字のように跳ね返り後の軌道も前へ送られます。振りおろしやすい位置にもなりますね。そのために、そこまで手(=グリップ)を動かすことが大切でしょう。
もう1つ、「速く回ってきてくれる」について。
2重とび以上になると、なるべく足の前まで縄が回ってきてから跳んだほうがいいとよく言われます。( 171 これは納得! 2重跳びのコツ )
4重とびが跳べたころ、この話で書いたんですが、
縄とともに体も上がるとどうしてもジャンプが早くなって、縄が足の前まで回ってくるのを待てません。理想は、背伸びのように体が伸びあがりつつも足はぎりぎりまで離れないところまで待つことなんですが、その技術には届かず……。
縄のスピードが速ければ、その理想に近づけるということですね。
「待って回す」ができていないからベストではないんですが、足の前までの時間を縮められるだけでも、進歩ではないでしょうか。
以前、「ドルフィン」という話を書きました。
肩を浮かすように体を持ちあげて、追いかけるように縄が回ってきて頭上で追いこすイメージ。あれがより強く、鮮烈になったのが今回の形ですね。ドルフィンどころか、オルカ(シャチ)くらいに勢いづいたかもしれません。
そういえば、しゃがんでSS(左右にサイドスイング)してからですけど、初めて予備跳躍なしで4重とびができました。これも、接地でのサイドスイングで上へ縄を跳ね返らせるくらいの回しかたあってこそ。
またすこし上達できたことが、驚きであり、幸せです。天を衝(つ)け、4重とび。