今回は「姿勢のこと」。
縄を下に向けるために体を傾けてみた、という話です。
大会の動画を見ていると、腰のあたりが固定して、軽く上半身を傾けて跳んでいる人が上手に見えます。
僕は体をかがめようとするとお尻が突き出てしまって、体が傾くというより、上半身を前に伸ばしているだけ、みたいな姿勢になってしまうこともあって、あまり回しやすい姿勢とは言えません。
それで、上半身を傾ける姿勢というのをマネしてみました。
なんとなく縄が走った気がしました。
ただのSCCにしても、いつもより縄の重みを感じて、スムーズに通っている感じ。この勢いなら、と、ここ2、3か月ほとんどできなかったTJ4重をやってみたら、すぐにできました。
以前できたときの、思いきり振ってしゃがみ着地になったのとは違って、そんなに高いジャンプではなかったのにコンパクトに収まった感じでした。しかも、数回の挑戦で3回成功。たまにある「何かつかんだ数回」だったにしても、これまでを考えれば目を疑うような成功率でした。
こういうことではないかと思います。
斜線をつけた部分が回しやすい範囲・角度だと思ってください。
体を傾けても、回しやすい範囲が同じなら、体を傾けたぶんだけ縄の傾きが下がることになります。イラストなら30度体を下げれば、縄の軌道も30度下がることになります。
その結果、何が起こるか。
足の下を通るまでの距離が短くなります。イラストなら60度が30度になるので、円周=縄の回る距離は半分です。なんちゃって数学ですが、そう説明がつきます。
これ、TJ4重で言えば、サイドスイングからトードに入るところが短くなるということですね。しかも、回しやすい角度は変わらないままです。ここをクリアすると、あとは一気に2回回すだけ。それも、縄が下がった状態で回せるので勢いがあります。
「いかにすばやく足の下を通すか」「やりやすい角度で力を入れられるか」 ―― この2つを考えたときに有効と言えそうです。
ただし、見ばえは悪いかな、と思います。
下を向いているからですね。頭を上げればマシなのかもしれませんが、見た目はどうかという印象はあります。
そもそも、こんなに前のめりにならなくても、ちゃんと縄を下を向けて回せればこういう話にはなりません。イラストで言えば、斜線の位置を手先で下げるということです。
でも、なかなかその技術をつかめなくて、こんな試みになりました。
これを後ろ回しに適用するのは難しいですね。単に同じことをしたら、えびぞりになってしまいます(笑)。ただ、「同じ力の入れぐあいで、縄を回す位置だけ下げる」というポイントだけ適用できれば意味はあると思います。
まだいつでも成功できる感覚ではありませんが、それっぽい理屈だけでも感覚に説明がつけば、跳べる瞬間に近づけている気はします。