とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

446 かけ足からジャンプへ

今回は「リリースのこと」。

静かな感動に包まれています。

とても個人的なレベルの話なのですが、かけ足リリースができました。

正式名称はよく知りません。かけ足しながらリリースキャッチして縄を通す動きのことで、ずいぶんと前、単縄を始めたころにどこかで見て、「リリースってこんなこともできるんだ」と、ひそかにあこがれた覚えがあります。

……が、普通にリリースキャッチができるまでに冗談抜きで5年以上かかり、かけ足リリースの存在をすっかり忘れていました。思い出したのは、ジャンプリリースに挑戦するようになって気づいた、「支え」の話がきっかけでした。


かけ足リリースがジャンプリリースへのステップにならないか?

そんなことを思ったのは、「2本の足」で支えながらリリースしていた人が、「0本の足」、つまり支えなしのジャンプリリースに挑戦するのはステップを飛ばしすぎではないかと考えたからです。

もし途中のステップがあるなら、2本と0本のあいだで「1本の足」。つまり片足で支える体勢こそ、バランスとか、支えが少ない状態でのリリースの練習になるのかなと思いました。

……で、片足でぐらつきつつ、空中のイメージもつかもうと足を浮かせてバタバタしているうちに、かけ足のリズムっぽくなって、忘れかけていた深いところからかけ足リリースの記憶が急浮上してきたのでした。

やってみると、意外にも、それっぽく続けてできました。

2回転での連続リリースキャッチに(繰り返しますが5年以上もたってようやく)慣れてきて、毎回練習していたおかげだと思います。2回転リリース自体が10回連続もまだ厳しいので、かけ足のほうもそれなりのできですが、テンポとしては2回転リリースがあっていると思います。

リリースで2拍、キャッチと縄を通すので2拍。この繰り返しでやっています。


支えに話を戻すと、続かないのは、実は支えのせいではありません。

だんだん回し方がブレてきてキャッチしそこねるのですが、これは自分のリリースの技術が固まっていないから。体勢が崩れて、回せないというわけではないのです。

かけ足のきっかけは、足の支えが2本と0本の中間である片足が、「支え度」も中間になるんじゃないかという予測から始まりました。

でも、そんなことはない気がします。リリースを回すときに、片足だけでも支えが「ある」だけで、支えが「ない」ジャンプリリースとはまるで違うように感じています。

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それはつまり、僕のリリースが、常にどこかで支えを受けながら、ブレを抑えているということに他なりません。イラストではうまく描きこめずにやめたのですが、肩から先のブレを体幹が抑えていて、その支えになっているのが足 ―― のような感覚はあります。


ここからジャンプリリースのコツをひねり出すなら、

・足の代わりに空中の体で手の動きを支える
・そして、可能なら、手と縄の動きだけでバランスを取る

になるでしょうか。これもイメージというか、机上の空論っぽくて、もっと現実味があるのは、

・跳び上がりながら地面に残りぎみな足こそが支え
・跳び上がる体で手の動きを支える

というのが近いように思えます。