とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

818 普通のジャンプから回す

■ 動きを合わせる大切さ

今回は「バランスのこと」。

あまりジャンプが伸びないときがあります。

そんなときは、縄を回さずにただジャンプだけして、体を上げる感覚を確認しています。それからもう一度技に挑戦すると跳びやすいのは、体を上げる感覚と動きが自分の中に残っているからでしょう。

この流れ、いったんジャンプをやめてから、改めて構えて跳びはじめることが多いんじゃないかと思います。仕切り直しですね。


これを、「ジャンプは続けながら縄を回す」とどうでしょう?

イラスト:額縁のような枠に囲われた中に、「普通のジャンプから → 回して跳ぶ」のタイトル。3つ絵があり、最初はただのジャンプ。「縄は持つだけ」のメモ。次に、着地に合わせて回しはじめているところ。星マークと「回すタイミング」。最後に回して縄を跳びこえているところ。「空中のバランスと縄のコントロール」

ジャンプに縄を合わせる

跳んだところへ回すような動きですね。

さらっと書いているものの、いくらかなわとびに慣れていないと、案外難しいバランスが含まれた動作です。縄をどれくらいのタイミングで足の下へ回すか、そのためのスピードをどうするか、あたりが求められるからです。

これができる人は、縄のコントロールが身についている人でしょう。

子どもの前で見せると、マネする子の回せるレベルがわかります。個人的には、2重とびができるかどうかのラインが見えると思ってます。ジャンプして、空中の自分の位置を固めたところで回す流れは、2重とびのバランスにも通じているからです。

このバランスで跳べれば2重とびはできる! と言ってしまえるかもしれません。


ただ、力が入ったときは要注意です。

空中で体のバランスが崩れるからです。

縄を振りおろそうとして体も落ちる、腕を引いてしまって体が後ろにそれる …… せっかく作れていた余裕が、消えてしまうのです。僕も2重とびまでは余裕がありますが、3重とびになると余裕で回しきれないのでバランスが崩れがちですね。

そんなときは、やっぱり肩まわりや腕の力に頼ったスイングになっていて、縄が見えていません。手とグリップの先にある縄をとらえながら(感じながら)回す感覚を思いだす必要があるでしょう。

たとえば縄が上がるときの手の動きを大きくして、ちゃんと縄が上に回っているかを感じる。冒頭の跳ぶ感覚を確かめたときの回すバージョンですね。


もともとは自分のバランス感覚でした。

どうしても右脚のゆがみに引きずられるので、まっすぐ跳ぶには …… とフリージャンプをすることが多かったのです。そんな中で自然と縄を合わせていく動きをやっていました。

バランスと言うと、ここにサイドスイングを入れるのは今でも苦手です。横の動きで崩れそうになりがち。脚も止まってしまいがちですね。競技だと、サイドスイングは足を地面に残しながら回すとフェイク判定をとられやすい技ですが、今回の動きはいかにサイドスイングで足に頼っているかを見てとれる効果もありそうです。