とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

526 ネズミのはずみ

今回は「1年のこと」。

今年は、なわとびより前に、「感覚」が勝負でした。

世の中がコロナに染まったころから、単縄よりもトレーニング系の動画を見るようになって気づいたのは、自分には体を動かす感覚が足りなかったということです。

運動系の部活経験や趣味で続けたスポーツは、ほとんどありません。おまけに、体にクセまで持ってます。そんな体で始めた単縄は、取り組めば取り組むほどいくつも動きを要求される、もぐらたたきのようなスポーツでした。


でも、どんな技も、元をたどれば基礎的な感覚がそこにあります。

たとえば、交差もトードも、回すときにどういう力を入れてどのタイミングで跳ぶかは、前とびと変わりません。違うのは体勢や縄の形だけで、回すことそのものは、前とびの感覚をそのフォームでも使えるか、という話なのだと思っています。

さらに森の深くに踏み入れば、持ったものをどう振るか、跳ぶならまさにどう跳びあがるかという、なわとび以前に、どこまで自分の体をうまく使えているかが元にありました。

いわゆる運動神経って、ここでいう感覚を身につけているかどうかなのでしょう。


わずかでも感覚を手にできた気持ちを一言にするなら、「つながった」です。

気持ちを表すのに使う動詞だろうか……。それはともかく、今までいろんな単縄サイトを見ても、跳べる・回せる技術にどうにもつながらなかったのが、もうすこし単純な運動を参考にしたところで、ようやく感覚としてつながりました。

今年は演技の話はほとんど書きませんでした。

夏ごろ、いつものようにゲーム音楽で作って練習していました。『クラシックダンジョン X2』というゲームの「Elegant Gypsy」という曲で、一部を使ってやっぱり 150秒くらい。SCCC系4連とか、4重系を7~8個も入れたのは初めてでしたが、2か月くらいで1ミスまでできあがって、いったん終わりにしています。

不思議と、跳べる・回せる感覚を体の中に呼び起こしながら跳べた時期でした。今日、4か月ぶりに曲を流して跳んだら、4ミスくらいで流せました。あれからジャンプリリースまで追加したのによく跳べたと思います。いつものように、「この曲のこのメロディでこんな動きをしたい」気持ちを公園で舞い散らせました。

学校では全校集会を開かなくなったこともあり、今年はさすがにみんなの前で演技する予定はありません。その代わり ―― でもありませんが、また子どもと跳んでいます。

一度、1年生の体育の時間にちょっとだけ呼ばれて、そのまま1時間なわとびの授業になったときがありました。基本的な技を順番にやって、ちょっと演技を見せて、最後にクロスフリーズを覚えてもらって、きれいに1時間流せました。学校という職場で、いつのまにか、気取らなくても差し出せるメッセージみたいになっていてうれしいです。


もう1つ気持ちを表すなら、「跳びこえた」です。

これも気持ちの動詞なのか……。「跳ぶ」と「回す」を両立させる〇重とびは、やっと4重とびを初めて跳んだレベルですが、今年のえとのネズミのイメージだと、小さいけれど大きなひとまたぎでしたね。月面からのメッセージのように。

さて、毎年描いてきたえとのイラスト、今度はウシ、なのですが……。

カウボーイから頭上スイングとか、マタドールからサイドスイングとか考えましたが、主役はウシではないんですよね……。で、イノシシのときのようなアルファベット語呂合わせで考えたところ――。

ウシ …… UC …… なんだ、アンダークロスって …… あっ、ASか?

しかし、ウシの体型でダウン系の技はきついというか、脚と胴の長さ的に描きづらいので、今度は英語で考えたら、あるじゃないですか、COW。COダブルですよ。

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読んでくださっているかた、今年も1年ありがとうございました。