今回は「なわとびのこと」。
実は新しい演技ができあがっています。
新しい学校に転勤したので、もう出し物用に作る必要はないんですが、やっぱり例年のように大型連休のころから曲に合わせていました。
どこかで見せる予定はありません。
ただ、もともとはフリースタイルにあこがれて単縄を始めて、「今の自分にできるもの」として演技を作ってきたので、今回もそんな確かめのようなイメージで作りました。
ここ2~3週間、長雨でほとんど跳べてないのですが、最後に跳んだときは、曲が盛り上がったところで技がビュンビュンきまって、たぶん今までで一番、自分の中で盛り上がった一瞬がありました。
そのせいか、長雨で跳ぶ機会がなくても、あまり体がうずきません。
あの日は小雨になって、公園の藤棚の下で雨宿りしながら、まだ続けました。実は、そんなところで跳んだのは数年続けてほとんど初めてです。
もうちょっと跳びたいという気持ちがうまくはまったのか、後ろSCOCとか、TJ4重とか、けっこう跳べました。後ろSASOや後ろSCLOも縄を通すための1つの発見があって、ずいぶん満足したと思います。
そういう、「これくらいで十分」という気持ちが増えてきました。
今の限界という意味もありますが、それよりも、そのときの目標に早めにたどりつけるようになったのが大きいです。以前は、がむしゃらにやっても、考えて実践してみても跳べなかった技が、今は、すこし試せばなんとか跳べています。
演技に入れられるほどではありませんし、実際、新しく作った演技も、そういう自分にとってレベルの高い技は入れてません。それでも、「入れたくてもそもそも跳べない」が「入れられないけどすこしは跳べる」になってきたのは、ストレスの少なさが段違いです。
ストレスが少ないからこそ、いいあんばいでキリをつけられるのです。
この数年、いつも夏は、夏祭りの演技のことが頭の片隅にありました。
そこにはいつも緊張感があって、一番安定していた去年ですら、本番でどうなるかわからない以上、人前で跳ぶ緊張からはのがれられませんでした。
今年はそれがありません。
気がラクなぶん、張り合いもまたありません。でも、新しく別の場所でアピールを始めようという気持ちもあまりなく、転勤を機会にいよいよ落ち着いてしまった感じですね。
今年の夏は、もう跳ばないんだと実感して、ようやくわかった気がします。
藤棚の下で練習したときの発見。ハナバチ? クマバチ? ほんとに木に穴を作って巣にしてるんですね。
なわとびに関係ありませんが、それだけに気持ちの離れぐあいがよく出てる気がします……。