■ 一定のペースがサイクルを作りあげる
今回は「ペースのこと」。
5並びときて、今回のキーワードは5です。
どれくらい前だったか忘れましたが、アクセス歴でおもしろいグラフが出ていました。きれいに5日ごとに山ができていたのです。5日おきの更新のたびに読んでくれている人が、いくらかはいるのかな …… と思いました。
5日ペースになったのはいつごろだったでしょう。
はっきり言葉にしたのは、300回近くも前、 266 エブリーファイブ だったようです。タイトルが「まんま」でした。再読してみると、自分はなわとびでペースを維持できない、でもブログだけなら …… なんて書いてました。
それからも、5日ペースは続きました。よく見ると、ブログの右側にある年別投稿数が 2017年からずっと 73 です。365日÷5日=73回。5日ペースが作りあげた、風紋のような数字が生まれてました。
頻繁に投稿する人に比べれば、定期的に更新しているだけですが、縄を回すのと似て、安定感はあります。タイミングが読めるって、回すにも跳ぶにも都合がいいのです。演技だって、5回に1回、技や見せ場があれば、だんだんとそのペースが読めて、引きこまれやすいでしょう。
そんな、連載感覚で読んでくださっているかたの存在を感じた5日の山でした。
あれから、なわとびでペースをつかむのも、すこしは進歩しました。
266 で、回すペースが作れなくてリリースがうまくできない、だから「たぶん直せません。」とまで書いてます。今はどうでしょう。一定のペースでかけ足しながら、リリース&キャッチができるくらいまで上達しました。
3重系、4重系にしても、あのころに比べると、練習でかなり跳べています。空中にいる自分に縄を叩きこむ感覚は、ペースと呼ぶには短くて細かすぎる、瞬発的な動きです。それでも、どのタイミングで、どれくらいの速さで回せば跳びきれるか、連続で跳ぶなら「間」をどう入れるか。瞬間の判断を身につけて組み合わせたとき、一定のペースが生まれるのだと思います。
その背景にあったのが、僕の場合はブログです。
考えて、書いてみて、試してみて、また書いてみて。
試行錯誤というサイクルは、すこし離れたところからながめると、これもまた一定のペースで続く運動です。それこそ、なわとびのように、何度も回しては跳ぶような……。跳べないときもあります。むしろ、跳べないときのほうが多いくらい。それでも、5回に1回くらい縄が通って、そんなとき、あぶくのように何かが生まれる感じがします。
でも、まだ足りないというときが多くて、気づけば、それはもっと大きなサイクルを作るための話だった ―― なんてことはしょっちゅうでした。歯車の機構と同じで、小さな歯車Aの回る一定のペースが、かみあった別の歯車Bを回して、歯車Bのペースを作りあげているような、そんな積み重ね。
前回書いたもも裏から背すじを意識する話も、通勤電車に乗っていたら、電車で体を支える話を書いたときと似た感覚で支えられることに気づきました。どこかでつながっているものですね。
555なら、レベル5の3連話でも書けるといいんですけど、こんなところです。
「Go! Go! Go!」と意気ごめるほどでもなく、でも、技1つに「ゴー!」と気持ちをこめて今でもなわとびを楽しみながら、次の5日をめざしています。