とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

737 屋内なわとびとオウンゴール

■ 屋内施設があるっていいこと? 今回は「施設のこと」。 ―― じゃあ、そこに行けばいいって話にもなるよね。 以前、専用施設の記事か何かで、こんなコメントを見た覚えがあります。スケートボードの専用練習場が新設されたときだったでしょうか。 スケートボ…

736 サイドスイングに水平を作る

■ 水平なグリップで、まっすぐな軌道を 今回は「サイドスイングのこと」。 ―― グリップは水平がいいのか? なわとびを続けていると、誰もが一度は考えると思います。前とびなら両側にグリップを開くように向ける。交差とびなら、それぞれの手を反対側に向け…

735 支えるから回せる

■ 支えがあってわかるもの 今回は「支えのこと」。 いまだに回しかたがうまくつかめないフォームがあります。 たとえばEB。手首の角度、サイドスイングを入れるタイミング、あるいは、どれくらい上まで縄を伸ばすかなど。だいたいそういうときは、跳ばずに…

734 選ぶか選ばれるか

■ 選ばれることを選べる人 今回は「選択のこと」。 なわとび活動にあまり興味がありません。 ここで言う活動とは、競技、イベント、練習会、宣伝などです。なわとびを始めたころは、イベントに足を運んだり、何年か児童館で子どもに教える機会もありましたが…

733 シンクロナイズドスイング

■ 2人技に必要なのは? 今回は「ホイールのこと」。 1人だとできない技があります。 2人技やダブルダッチです。今でも学校でなわとびクラブをやらせてもらっていて、終盤はだいたい2人技を入れています。普段練習できないタイプの跳びかたですが、授業と…

732 後頭部注意報

■ 頭に当たらない回しかた 今回は「回しかたのこと」。 後頭部に当たらなくなったな、と思います。 4重とびは、初の1回に挑戦していたころ、けっこう後頭部に縄が当たって困りました。当たるというより、後ろから前へ回るときに頭をかすって、縄がブレたり…

731 夢の回廊(コリドー)

■ なぜ同じことを繰り返すのか 今回は「変化のこと」。 このブログ、同じようなことを何度も書いてます。 ここ2、3年だと、「体の支え」なんてどれだけテーマにしてきたでしょう。前回も書いてます。自分の体がブレやすいこともあって、支えの話が出てくる…

730 ボディスイングでは回らない

■ 縄の動きに集中できているか? 今回は「回しかたのこと」。 3重あやってラクだな、と思います。 サイドスイング付きの技と比べると …… です。縄の軌道やジャンプを「まっすぐ」に専念するだけでいいところが跳びやすいのです。 3重あや自体、8種類連続…

729 見えない生命線

■ 軌道は生命線 今回は「角度のこと」。 このまえ、後ろSOEBOが一度も成功しませんでした。 これを書いたときには、おもしろいように回せたはずだったんですが……。 あとでわかったのは、背中側の手の角度がズレていたからでした。 つくづく、後ろは見え…

728 自分だけのマイノリティ

■ マイナーを希(ねが)う 今回は「マイノリティのこと」。 ―― 自分だけのマイノリティを押しつけられるのが不愉快。 学校でいろんな子に関わることが多いのもあって、障害や性的マイノリティ関係の記事を見かけると読みます。ネットニュースのコメント欄で…

727 グリップを立てる

■ グリップの動きを縄へ 今回は「回しかたのこと」。 グリップを動かす、ということです。 うまく回せないときには、手が動いていないことが多いと思います。縄は回るものの、速く回したり、いろんな方向へ動かそうとすると、思ったように回ってくれない。手…

726 初めての3重あや8連

■ 8連続を跳びきった日 今回は「3重あやのこと」。 初めて8連続で跳べた……。 このまえの連休最終日に、3重あや8種類を連続で跳べました。2、3年くらい続けていたでしょうか。サイドスイングありならずっと前にできたんですが、純粋な3重あやだと歯が…

725 「床に傷」と風評被害

■ 科学よりも心理 今回は「施設のこと」。 このテーマ、たまに読まれつづけてます。 主にこの2つ。「なわとびあるある」の1つなのかもしれません。僕はもう施設を利用しなくなって久しいので、床に傷問題は次の考えで止まってます。 ・影響がどれくらいあ…

724 跳べない者を襲う罠

■ できないから慌(あわ)てる 今回は「ジャンプのこと」。 低いジャンプの落とし穴はどこか? 連続で3重あややSCCC系を跳んでいると、だんだんジャンプが低くなってきます。そんなとき起こるミスが、手の接触や、縄の乱れです。 これまであまり気にし…

723 開いた体で交差を回す

■ 安定した構えのまま交差を作る 今回は「フォームのこと」。 体勢が崩れる人向けの話です。 いつも3重あやの連続を30分近く練習しています。残念ながら、8種類連続で成功したことがありません。だいたい、交差始まりの技で体や腕がねじれて縄がそれて、引…

722 縮まる競技、広がるパフォーマンス

■ 競技とパフォーマンスの違いは何か? 今回は「競技のこと」。 世界大会があったんですね。 そういえば、夏の開催でした。年末の全日本大会もですが、この数年すっかり存在を忘れていて、おすすめ動画に出てきたところで初めて気づくのが続いてます。なわと…

721 開くのが早すぎる

■ 早すぎるから下に回らない 今回は「タイミングのこと」。 あやとびから、レベル8の技まで。 主に交差が入る技で、引っかかる理由の1つが「交差を開くのが早すぎるから」だと思います。交差したフォームで回す動き ―― 普通の交差を始め、トードにしてもE…

720 フットクロスフリーズハリケーン

■ 足もとの連続リリース 今回は「複合技のこと」。 720個目の話です。 720 というと 360度の2回転。空中で横に回転する技はたくさんありますが、2回転は縄なしでも難しい …… というわけで、縄が横に2回転する技をピックアップしてみました。(技名は知っ…

719 10重とびして気づいたスイング

■ 夢の話だけど、技術の話。 今回は「回しかたのこと」。 前回の夢つながりで10重とび。 もちろん夢の中の話です。僕が実際に跳べるのは4重とび1回。ギネスでも、このあいだ中学生の子が記録した8重とびです。 夢の中って、浮遊感があるんですよね。寝て…

718 まどろみ・繰り返すゴール

■ 終わりは何度でも帰ってくる 今回は「終わりのこと」。 昨年のお盆にこんな話を書きました。 この1年、なわとびの終わりを意識することはあっても、そのまま失われていく感覚はあまりありません。以前より跳べるように(回せるように)なったと思える時間…

717 ミクロの決死圏

■ 緊張を超えなければ成功は 今回は「緊張のこと」。 サーカスが苦手です。 綱渡りが怖いから、と言うとそれらしく聞こえるでしょうか。ショーとしての綱渡りにかぎらず、空中ブランコにしても、火の輪くぐりにしても、うまくいくかどうか「綱渡り」に見える…

716 CCOを通して

■ 3重あやに見た基本 今回は「3重あやのこと」。 CCOとは、[ 交差 - 交差 - 開く ]の3重あやとびです。 オープン(開く)とクロス(交差)の組み合わせで跳ぶ3重とびは2の3乗で8種類。普通の3重とび(OOO)や交差3重とび(CCC)も含みま…

715 どちらの縄で入る?

■ もう1本にためらってしまうなら 今回は「ダブルダッチのこと」。 前回イラストに描いたので、話を1つ。 ダブルダッチって、「手前の縄が回ってきたら跳ぶ」のが入りかたの基本だと聞きます。2本の縄が交互に回っているので、入るタイミングがわかりづら…

714 器械運動のこれから

■ 個人の生きかたにそっていく? 今回は「器械運動のこと」。 体育の器械運動は、やがて選択制になる。 どこかで読んだ話です。どなたかのエッセイだったでしょうか。人によっては危険だから、必修でやらせることはないし、そういう方向に進んでいくだろう、…

713 なぜ交差はズレるのか?

■ フォームからズレていないか? 今回は「交差のこと」。 交差の輪ってわずかにズレますよね。 まっすぐ体の中央(足と足のあいだ)に回ってくるかと思えば、すこしだけ右や左にズレてくる。上手な人の動画を見てもそうです。縄の作る輪には幅があるので、よ…

712 後ろ回しと伸びる縄

■ 意識するから得られる力 今回は「回しかたのこと」。 「意志からつながった人工的な動き」 前回書いた言葉です。縄が自然に回ればいいな、と思っても、実際は自分で動かそうとしなければ縄は回転してくれません。自分で動かして初めて、遠心力や惰性のよう…

711 たこ焼きみたいに回せるの?

■ 自然に回すための支えとは…… 今回は「回しかたのこと」。 自然に回してみたいな、とよく思います。 張った縄がムリなく回る。それだけのことが難しくて、自然に回せるならいろんな技がもっと自由に跳べるんだろうといつも思っています。 自然と言っても、…

710 いちばん初めにあった空

■ 意志と本能、優しさと楽しさ。 今回は「着地のこと」。 ああ、そうなんだ、と思いました。 坂崎乙郎のエッセイでバレエの跳躍は高く跳ぶためではなく、より深く落ちるためだと読んだ。そのあとにつづく話を思い出せないまま、そのフレーズだけが胸に残りつ…

709 見えない交差

■ 体と縄で交差が生まれる 今回は「ゆがみのこと」。 ―― こんなところにも交差が。 と思ったのはいつのことでしょうか。肩や腕の作る横の線と、縄が体に向かってくる縦の線。前後左右上下の3次元で動きを考えたころに、ふと浮かんだ覚えがあります。 左右に…

708 手首は縄が張ってから

■ 張った縄を手首でもうひと押し 今回は「手首のこと」。 手首を使うタイミング。 手首を動かすなら今、という瞬間があります。「縄の形」を感じとれたときと言えばいいんでしょうか。その状態で動かせば、思いどおりに縄が回ってくれる。たとえ、動きの細か…